奨学金の種類を知ろう

まとまったお金が必要となる大学生活。家庭の事情により支払いが難しい場合などに利用するのが奨学金だが、大きく分けて2パターンあるのをご存じだろうか?

「貸与型」と「給付型」の2タイプ

奨学金を活用するにあたって,最初に押さえておくべきポイントは,そのタイプが大きく分けて 2 つあるということである。1つは,学生時代に受け取った奨学金を,大学を卒業した後,全額(場合によっては利息も)返していかなければならない「貸与型」。もう1つは,返す必要がない,つまり全額もらえる「給付型」。当然ながら,「給付型」のほうが「貸与型」よりおトクである。
さらに,「貸与型」を細かく見ると,返す際に利息がつくものと,つかないものの 2 タイプがある。もちろん,他のローン等に比べ,その利息はかなり低いが,それでも利息なしのほうがおトクで,人気も高い。

日本学生支援機構は「貸与型」がメイン

奨学金の支給団体の筆頭格といえば日本学生支援機構(以前は育英会という名前で知られています)。実はその日本学生支援機構が支給している奨学金の多くが「貸与型」。その結果、日本国内で実施されている奨学金の利用者の約 9 割が「貸与型」であり,「給付型」を利用できる人数はまだまだ少ないのが現状です。
「貸与型」は,利用した後は受け取った全額を返還しなければならない。つまり,このタイプを利用すると,将来的にかなりな額の借金を自ら背負うことになる。これが「貸与型」のデメリットともいえる。
ここ数年,新聞やテレビで報じられるように,大学卒業後に,就職しても低賃金だったり,非正規雇用で不安定な立場だったり,就職先が倒産したりするなどで,「貸与型」奨学金を返還できない人が増え,社会問題化している。
その点,「給付型」は返還しなくてもよいので,このような心配はない。しかし,「給付型」の奨学金を受けるには,高校における学業成績や,入学試験の成績,さらには入学後の成績が優秀であることや,家庭の経済状況の審査など,厳しい条件がある。募集人員も少なく,「狭き門」であることがデメリットです。

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